草野マサムネ《スピッツ》もお気に入り!

 ピロカルピンはUKロックの流れを汲むギターロックなサウンドとクリーンなギターサウンドが作用する、憂いをまとったメロディが印象的です。綺羅星のようなイメージと、哀愁とが同時に存在している彼らの世界には、独特のメロディーが鳴り響いています。彼らをお気に入りに上げているスピッツやSuedeに似たようなイメージの楽曲ではありますが、そのバンド名からも想像できるように独特の言語感覚や、言葉選びがなされており、非常にオリジナルな世界観も描けているのです。

 そんなピロカルピンですが、スピッツのボーカルとギタリストを務める草野マサムネ氏だけでなく、様々な漫画家などからも高い評価を受けています。

推薦の声

 ピロカルピンの歌は初恋に身をよじった頃の匂いがします。無理やり自分の中の「少年」を引っ張り出されてしまう不思議な力があります。なので、心がくたびれた時によく聴かせてもらってます。今回のアルバムはバンドの音の隙間が明確で、松木さんの声もみずみずしくて、ライブを一本味わったような満足感です!

草野マサムネ《スピッツ》

 声が真っ直ぐに飛んでくる。ためらいなく僕の心の深い所まで。なんて素敵な歌声! 燃えさかる炎の向こうに未来が見えるよ。ピロカルピンという存在を証明するには十二分な一枚ではないでしょうか。素晴らしいアルバムの完成おめでとう!

大迫章弘《e-sound speaker》

 数年前、高円寺の小さなライブハウスで知り合ったピロカルピン。お互い付かず離れずでやってきた幼馴染みのような存在だと勝手に思っていたら、いつの間にかこんなに素晴らしいアルバムを作るバンドになってしまっていた。ま、負けてられない…!

鈴木貴之《butter butter》

 デザイナーのサトー氏から「日本橋さんの漫画と通じるものがある」と恐れ多いご紹介を頂き、それ以来だいすきなピロカルピン。彼らの音はまるでスポンジのようです。柔らかく優しく包み込みながら物凄い勢いで吸収もしていくような不思議な速度。これからも見えそうで見えない景色を音に変えて震えさせてください。

日本橋ヨヲコ《マンガ家》

 ピロカルピンは、友人のまんが家に「わたしみたいなバンドがいるよ!」と薦められたのがきっかけで聴き始めました。まあ、日本橋ヨヲコなのですが…。2組の共通点は「ことばの人」。日本語を大事に大事にされているのだと思います。初めて聴いたのは「人間進化論」。エッジの効いた歌詞と松木さんの歌声の真摯さが、ざくざくと心をえぐってくるのになぜか心地良かったのを覚えています。個人的に今回のアルバムでは「存在証明」が刺さりました。しなやかでしたたか、ピロカルピンの光と闇、強さと儚さが両立するところに惹かれます。

みずしな孝之《マンガ家》

 ピロカルピンを例えるなら……六甲のおいしい水よりも透き通っていて、首の長いキリンのように凛としていて、宇宙の中で涙の雫の様に青く光るとても強い生命体「地球」のようだと思うわけです。ただひたすらに「一人でも多くに出会ってもらいたい」と心から思えるバンドに出会えた私は超ミラクルスーパーラッキーで、ただ本当にそれだけなのです。

加納ゆかり《タワ-レコード広島店店員》

ベースの脱退の後も歩みを止めないピロカルピン

 「ミュージシャンとしてもっと色々な事にトライしてみたいという気持ちが高まって来ました」という理由によってベースのスズキ ヒサシ氏が脱退した後も、その活動はとどまることを知りません。最近になってから自主レーベルの立ち上げを告知し、ますます勢いを増していくその活動にいっときも目が離せません!

豆知識 薬品のピロカルピン

 そのバンドの名前ともなっているピロカルピンですが、アルカロイドの一種である、非選択的ムスカリン受容体刺激薬で、ヒスチジン由来の化合物であり、アルカロイドとしては珍しいイミダゾール骨格を有し、有機溶媒への溶解性は高くない薬品とのことです。

ムスカリン受容体を介して眼圧を低下させるため、点眼薬として緑内障の治療に用いられており、また、他にも内服薬の形で口腔乾燥症の治療薬としても用いられているそうです。

ピロカルピンとインディーズミュージックの世界!